発達障害治療のための渡米は蜜の香りがするけれど
↑写真は、春に行った福岡の神社。
先日、自閉症のお子さんの治療のために
アメリカの行った方の家に遊びに行きました。
遊びに行くのも会うのも2年半振りです。
ネットで発達障害関係の情報を調べている人であれば
自閉症治療先進国であるアメリカで治療を受けるのは
一種の憧れに近い感覚があるのではないでしょうか。
私も渡米に関してはとても興味があったので、
治療を受けたお子さんの成長具合と、
渡米関係の話を聞けるのを楽しみにしていました。
が・・・。
聞けたのは、何だかすっごく微妙な話でした。^^;
彼女曰く、ですが、
「アメリカでのバイオメディカル治療は、お金がかかるし、
気を遣わなきゃいけない割りに効果がそこまで見えない。」
らしいです。
聞いた話によると、1回の渡米(含、準備費用・飛行機・検査・薬代等)で
円ドルルートにもよるけど、大体90万円近くかかるそうです。
加えて、継続費用としてネット上でのコンサル費用、通訳費用、等。
年間50万円~は覚悟した方が良いと。
このご家庭では、諸所200万円超かかったそうですが、
お子さんはそこまで良くならなかったらしいです。
ステロイド、認知症等の処方薬のフル活用、ビタミンB12注射、
カンジタ菌対策など、あらゆる療法もアクティブに試した結果、
最初は「すごく効いた!」とは思ったけれど、思い返してみると
「やや落ち着いた」「言葉が出やすくなった」くらいの改善で
実は大した効果はなかった、と。
これはよく分かります。
普通、発達障害の症状が短期間に良くなるなんてことはないので
最初は「おお!」と思うのですが、1年後とか2年後に振り返ると
その効果はせいぜい2,3%くらいの改善だった、なんてことは
私も何度も経験しました。
予想外の副作用でやめるケースもありますしね。
なので、私は人のブログを読むときは、最初の「効いた」は
あまり信じず、数ヵ月後の記事を合わせて読むようにしています。
話が反れました。
で、効いているか分からず、一時薬を止めてみたのですが、
癇癪が少し増えた、言葉が減った、睡眠時間が少し減った、など、
それくらいの後退でほとんど変わらず、
療育園の先生も薬を止めたことに気が付かなかったらしいです。^^;
今は「やらないよりマシ」ということで続けているそうですが、
正直なところ、「何でやっているか分からなくなってきた」と。
確かに、お子さんは2年前に会った時よりはもちろん成長していましたが、
爆発的に成長している感じはありませんでした。
正直に言ってしまうと、「マシにはなった。」という感じ。
自閉症にとっては、その「マシ」が大変だったりもしますが、
客観的に見ると、普通の自閉症児の成長の範囲を超えてない感じです。
普通の自閉症児でも、5~6歳って大きく伸びますから。
数年前に渡米して自閉症治療をしたブロガーさん達も
ブログを読む限り、予想の範囲を超える改善はしていない感じがします。
「渡米」への期待が大きすぎるせいかもしれません。
多分ですが、渡米する方は皆さんは
バイオメド関連で検索すると必ず出てくる
ブロガーさんのお子さんのような改善を期待して
渡米するのだと思います。
しかし、現実は厳しく、到底そこまではいかない。
まあ、アメリカ行って治療して劇的に改善するんだったら
アメリカに自閉症児がいなくなるし、みんなやってると思し、
普通に考えたら、渡米してアメリカの治療を受けたところで
そこまで劇的な改善なんて考えが甘いんでしょうけど、
私も含め、「渡米」に夢を見ちゃうんでしょうね。
ちなみに、信憑性があるか分かりませんが、
とある統計によると、バイオメドは軽度発達障害の場合
有効な場合が多いそうです。
まあ、ブメタニドとかのレポートなんか見てても
軽度には大きく効果を出してるものが多いもんね。
でも、軽度だったら日本でも何とかできるだろうし
コスパを考えると???なのかもしれません。
うーん、難しいなあ。渡米。
効果はどうあれ、親が自己満足する分には
最良の方法なんだろうけど
私はそこまで自己満を求めてないしな~。
ううむ・・・。
私はやっぱり、日本でコツコツ地道に頑張ろうっと。
※ 追記
この記事、自閉症関連ビジネスをされている方々にとって
あまり良い印象ではないようで、何度かコメント頂きました。
面倒なので記事を取り下げることも考えたのですが、
悪いことやデタラメを書いている訳でもないので、
掲載を続けることにしました。
コメントを頂くのは大歓迎ですが、
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